ルシア ベルリン。 『掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集』(講談社)

『掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集』(ルシア・ベルリン,岸本 佐知子)|講談社BOOK倶楽部

ルシア ベルリン

イベント開催前日までに店頭にてお支払いただける場合は、前売り価格にてお買い求めいただけます。 2015年にアメリカで43編を集めて編まれた作品集『A Manual for Cleaning Women』から24編を選んで邦訳されたものです。 短編小説の舞台はニューヨークだったりテキサスだったり、飛んで南米のチリだったりするが、これらの登場人物はすべて作者本人であり、彼女の人生経験を基に語られているというから驚きだ。 痛々しい人々や状況を題材にしたトラジコメディも彼女の十八番で、「最初のデトックス」は郡立病院のデトックス棟に入った女の話(体験談なのだろうか?)。 たとえばどういうテーブルで書いていたのかな。

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『掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集』(ルシア・ベルリン,岸本 佐知子)|講談社BOOK倶楽部

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その一つ「ソー・ロング」は、かつて著者がつきあっていたサックス奏者のマックスとのあれこれ、並行してガンで死につつある妹サリーを描く短篇。 なのでルシア・ベルリン作品集となっている。 第10回Twitter文学賞〔海外編〕第1位。 「どうにもならない」という一篇は、酒を切らしたアルコール依存症のシングルマザーが明け方、子どもが起きる前に遠い酒屋までウォッカを買いにいく話だ。 結婚と離婚、アルコール依存症、性的虐待、孤独な少女時代、職場だったER(救急救命室)や刑務所での出会い。 斎藤 人とコミュニケーションはすごくとっているんですよね。

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私はなぜルシア・ベルリンの翻訳を熱望したか(岸本 佐知子)

ルシア ベルリン

歯科医だった著者の祖父が題材らしいが、内容はというと、その祖父が自分の歯を全部抜いて入れ歯にするというすさまじい話だ。 外部リンク [ ]• Bのわたしはシリアのダマスカス出身。 「たちの違うひとりぼっち」っていい表現ですね。 20代から自身の体験に根ざした小説を書きはじめ、77年に最初の作品集が発表されると、その斬新な「声」により、多くの同時代人作家に衝撃を与える。 波乱万丈と言うのとも違うかもしれない。 次点2「巣に帰る」・・晩年の作品のよう。

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ルシア・ベルリン

ルシア ベルリン

一読して撃ち抜かれた。 「ステップ」(アル中)約4頁。 1994年の秋に、ベルリンはで2年間の客員作家としての教育を始めた。 ほとんどの書き手はルシア自身なのだが、場末のコインランドリーでタバコをふかしている彼女が居たと思うと、次の話では歯科医の祖父を手伝う少女のルシアがいる。 Vanity Fair• 岸本 佐知子 翻訳家。

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掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集 : ルシア・ベルリン

ルシア ベルリン

地面にマカダムという舗装材が流され、それを鎖でつながれた囚人たちがザクザクと踏み固める。 斎藤 そう、それが、さっき言った手離れがいい感じなの。 作者ルシア・ベルリン(1936~2004 ガンのため逝去)はアメリカ人。 鉱山技師だった父の仕事の関係で幼少期より北米の鉱山町を転々とし、成長期の大半をチリで過ごす。 父の帰国にともない一家でチリに移住し、一転して上流階級の暮らしとなる。

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『掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集』(講談社)

ルシア ベルリン

ただ、なんとなくある部分は武田百合子かな? ってちょっと思ったの。 うまいこと社交しようとして外すところとか……。 3回の結婚と離婚を経て4人の息子をシングルマザーとして育てながら、高校教師、掃除婦、電話交換手、看護師などをして働く。 癌で死を目前にした妹の看取りをしながら、冷たかった母のことを思い出す「ママ」や「苦しみ(ドロレス)の殿堂」「沈黙」といった作品から、他の作品にも出てきた家族の姿を繋ぎ合わせていくと、一篇の長い自叙伝を読了した感覚を持つ。 「十数年前に偶然、リディア・デイヴィスがルシアの作品を褒めている文章を読んだんです。 こう書くと、著者の経歴が波乱万丈であることもあって、そういった人生のドラマを生々しくリアルに描き出した作品集かと思われそうだが、決してそうではない。

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